生成AIはベストセラー作家の夢なんて見るわけねぇだろタコ

最近小説界隈で「生成AIによって作られた小説」が話題になっているそうですね。要するに生成AIにプロットを丸投げして原稿を書かせていると言った方が良いのでしょうか。

ちなみにコレらしいです。(サンキュー特定班)

曰く「生成AI産にもかかわらずカクヨムでデイリーランキング1位を取った」とのことであり、個人的には「いくらテンプレ展開が跋扈しているネット小説でも生成AI産の小説が1位を取るのは不服申し立て案件」だと思っています。

ネット小説という(見方によっては)悪い文化

私自身がネット小説を「公募の墓場」として使っているというのもありますが、やはり気まぐれでなろうやカクヨムを読んでみると「テンプレありきの展開」で頭痛とめまいがします。
たまに『薬屋のひとりごと』や『わたしの幸せな結婚』、『シャングリラ・フロンティア』のようなモンスターコンテンツがなろうから出てきているという現状は認めますが、薬屋やわた婚、そしてシャンフロのようなケースは本当に「希」だと思っていて、現在テレビ朝日系列で放送中の『味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す』のように長いタイトルであらすじを説明している系のなろう小説は「所詮なろうのテンプレでしかない」と思っています。まあ読んだことはありませんが。

とはいえ、ネット小説からAmazonのペーパーバック(日本で言うところの自費出版)で出版され、マット・デイモン主演でハリウッド映画になりアメリカンドリームを掴んだアンディ・ウィアーの『火星の人』(日本での映画のタイトルは『オデッセイ』で2026年公開予定のクリストファー・ノーラン監督によるマット・デイモン主演の超大作『オデュッセイア』と若干被ってしまいややこしいことになってしまった)というケースもあります。まあこれは本当にアメリカンドリームなので運が良かったとしか言いようがありませんが……。

粗製濫造が生み出した必要悪?

上記で述べたとおり、いわゆる「なろう系」と呼ばれる小説はごく一部を除き「テンプレ」というモノが基本となっています。例えば「オッサンが異世界に転生したら美少女や魔物になっていた」とか「家族から虐げられていた女性が実は異能の持ち主で同じ異能の持ち主の美少年と結婚する」とか「異世界に転生したから自分の世界の技術で無双してやるぜ!ついでにハーレムも作るぜ!」とかそんな感じが多いですね。

こういう「テンプレ」ばかりの現状だとそりゃ書き手もやる気を失って生成AIと悪魔の契約をしてしまう気持ちは分からんでもないです。でも私のように頭を抱えたり胃を痛めながらダイナブックの画面と向き合っている人間からしてみればAIなんて悪い文明ですよ。ぶっちゃけこの世からなくなって欲しいと思うぐらいです。まあそんな思想の持ち主は逆にAIから抹消されそうな気もしますが。大コケした『トロン:アレス』がそうだったみたいに。

馬鹿とハサミは使いよう

最近三宮のセンター街を歩いていても「明らかに生成AIで作られたサイネージ」をよく見かけます。視力が悪いので遠目で見ればあまり生成AIだと気づきませんが、やはりサイネージに近づくと「違和感」を感じることが多いです。指の本数とか顔とか見れば分かりますよ。よりによって神戸市が出しているとある広告が生成AIでイラストを描いているのはどうかと思いますが……。

一時期SNS上で「ジブリ風に似顔絵を描いて」というプロンプトが流行りましたが、それは結局「ジブリ風」という名の著作権の剽窃だと思います。そこまでジブリ風にこだわるなら自分で描いたらどうですか。私は絵心がありませんが。

確かに私も「京極夏彦っぽい文章を書きたい」と思う事がありますが、あくまでも思っているだけで生成AIにプロンプトを投げるなんてマネはしません。っていうかそんなことをしたら一発アウトじゃないですか、色んな意味で。

まあ結論だけ申し上げますと「そんなに印税が欲しけりゃ自分の頭の中で浮かんでることを書け」とだけ言っておきましょう。これ以上語ってもキリがないし。

ちなみにペルソナ3リロードはサボってません。P3Rの発売から1週間足らずでドラクエI・IIHD-2Dが発売されるのでペルソナ3リロード日誌の更新頻度はドラクエをクリアするまで減るかもしれませんが。

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