hitomiパイセン布教マニュアル(初級編)
最近何やら腐女子やアイドルファンの間でhitomiの『LOVE 2000』がバズっているようですね。なんでもBL漫画『純愛上等!』の実写版の主題歌がLOVE 2000のカバーだとか。
私はそういうBL漫画に対して興味を持つことがまずないですが、この令和の世の中においてhitomiパイセンの楽曲が脚光を浴びてカバーされることに対してなんというか……いちファンとして誇りに思っています。(この世代のアーティストは「浜崎あゆみ」という絶対的女王がいたせいであまりhitomiパイセンに対してスポットライトを当てられることがなかったので)
以前、私は神戸からはるばる目黒までhitomiパイセンのアコースティックライブを見に行ったことがあります。
hitomiパイセンは昨年メジャーデビュー30周年を迎えて今年で31年目、そして先日(1月14日)『Stand by…』という新曲を各サブスクプラットフォームにてリリースしました。
こんな明るい曲調の曲ですが『この愛は間違いですか?』というテレ東系の不倫ドラマの主題歌(なぜかテレビ大阪は飛ばされた)に起用されているので起用の話を聞いたときは新婚さんいらっしゃいにおける桂三枝師匠や藤井隆のように椅子から横転するかと思いました。
まあそれはともかくこれはhitomiパイセンを布教するチャンスなのでまずは有名な曲からザッと紹介していきたいと思います。
基本情報
hitomiパイセンの本名は古谷仁美といい、誕生日は1976年の1月26日(なんと記事執筆時が50歳の誕生日!)です。
元々ギャル向けのファッション誌でファッションモデルを務めていた彼女ですが、1994年11月に小室哲哉プロデュースでアーティストとしてメジャーデビュー、1995年にリリースされた『CANDY GIRL』が大ヒットします。
小室哲哉プロデュースのアーティストでほぼ唯一「アーティスト自身が作詞をする」というスタイルは同年代の女性のハートをガッチリ掴み、一躍時の人となります。
その後も『by myself』(1996年リリース)や『BUSY NOW』(1997年リリース)などコンスタントにヒット曲を連発しますが、そんな彼女に対してあるターニングポイントが訪れます。
1998年に色々あって小室哲哉プロデュースを卒業、1年間のセルフプロデュース期間を経て1999年リリースの『Someday』から渡辺善太郎(2021年没)がhitomiパイセンのプロデュースを務めることになります。
渡辺善太郎氏といえばCharaのプロデュースを手がけていたことで有名で、いわゆる90年代後半に一世を風靡した「渋谷系」の音作りが特徴のプロデューサーと言えるでしょう。
そしてhitomiパイセンの等身大な歌詞と渡辺善太郎のポップだけどどこか影のあるサウンドがすごい化学反応を生み出すことになります。
熱可塑性プラスチック
1999年リリースのアルバム『thermo plastic』のリード曲で、hitomiパイセンにとっても最後の8cmCDとなった『体温』で彼女の本領が発揮されます。
体温は「絶望の中でも希望を見出そうとする」という歌詞が特徴で、元気な女の子というhitomiパイセンのイメージを覆すようなダークな曲となっています。恐らく彼女にとってこの曲がその後の路線を決定づけたと言っても過言ではありません。
『thermo plastic』自体も数あるhitomiパイセンのアルバムの中ではある意味「隠れた名盤」と言えるかもしれません。もちろんサブスクでも聴けます。
金メダルの裏にhitomiあり
2000年リリースの『LOVE 2000』が大ヒット。まあ今更言うまでもないですがこの曲が大ヒットした理由として「シドニーオリンピックで高橋直子選手がモチベーションを上げるためにこの曲を聴いていた」という有名なエピソードが残されているんですが。
そしてこの年の紅白歌合戦に初出場。まさしく2000年は彼女が再び輝きを取り戻すきっかけの年と言えるでしょう。
『LOVE 2000』が収録されたアルバム『LOVE LIFE』はhitomiパイセンの裸体というきわどいジャケ写が物議を醸し出しましたが、アルバム自体はかなり出色の良いモノとなっています。
特に『キミにKISS』という楽曲は前向きに進もうとする彼女なりのポジティブソングで、個人的にはLOVE 2000よりも好きだったりします。
『LOVE LIFE』もサブスクで聴けますので、興味のある方は是非。(きわどいジャケ写には目をつぶってもらって……)
生と死と脈打つ鼓動
hitomiパイセンの楽曲はときに「生きること」と「死ぬこと」について深く考えさせられることがあります。
「死ぬこと」についてはthermo plasticに収録されている『there is…』という楽曲のMVが個人的に入水自死と首吊り自死の暗喩だと思っています。ちなみにこの楽曲の作曲者は後にエイベックスにおいてDo As Infinityというバンドを旗揚げする長尾大です。(楽曲リリースはDo As Infinityがメジャーデビューする少し前でボーカルの伴都美子が仮歌を歌っていたらしい)
それに対して「生きること」に対して全振りしたアルバムが2002年の1月にリリースされることになります。『huma-rhythm』です。
huma-rhythmといえば圧倒的にリード曲である『SAMURAI DRIVE』(cuneというバンドのカバー曲)が有名かもしれませんが、個人的にはその次に収録されている『IS IT YOU?』を推したいと思います。
IS IT YOU?自体は月9主題歌にもなっていたので「この曲聴いたことある!」ってなるかもしれないですが、個人的にhitomiパイセンの楽曲の中でも一二を争うほど好きな曲だったりします。
詩的な歌詞の中に挟まるロックギターと河村”カースケ”智康のドラムがポジティブなサウンドを作り出していて、静かなAメロからエンディングにかけて徐々に盛り上がっていく曲調も特徴的と言えます。(ここまで読んでお察しの方も多いと思いますがこの曲はイントロなしで始まります)
huma-rhythmはhitomiパイセンのアルバムの中でも随一の名盤だと思っているので是非SAMURAI DRIVEやIS IT YOU?以外も聴いてあげてください。(もちろんサブスクで聴けます)心臓の鼓動をサンプリングした冒頭のインストから世界観に引き込まれますので。
あまり多くを語りすぎるとうるさいので続きは多分次回……。(次回があるのだろうか……)
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