アニメのリバイバル上映の多さから見る憂鬱

私は基本的に映画が好きなので週1ぐらいの割合で映画館へと足を運ぶことが多いですが、世間一般的に映画は斜陽産業らしいですね。

その証拠に鬼滅の刃の裏で『ChaO』と『アズワン』、そして『不思議の国でアリスと』とアニメ映画が3本も大コケしています。まあいずれも興行不振の原因はタレント声優の起用だと思いますが。(3作とも主役キャラにタレント声優を起用しているため)
しかしこの個人サイトはイチアマチュア小説家の愚痴を殴り書くためのサイトであって、そういうモノを専門としていませんのでここでは大ゴケ3本柱についての話は割愛させていただきます。

映画ナタリーの記事によると2025年9月1日付の興行収入ランキングはこんな感じらしいです。

  1. 劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来(7週目)
  2. 8番出口(初登場)
  3. 国宝(13週目)
  4. 劇場版 TOKYO MER~走る緊急救命室~南海ミッション(5週目)
  5. ジュラシック・ワールド/復活の大地(4週目)
  6. 映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ(4週目)
  7. ベスト・キッド:レジェンズ(初登場)
  8. 近畿地方のある場所について(4週目)
  9. 雪風 YUKIKAZE(3週目)
  10. バレリーナ:The World of John Wick(2週目)

実際『国宝』は見て良い映画だと思いましたしもちろん鬼滅も見ましたがやっぱり興行収入ランキングを見てもハリウッド映画の元気のなさが気になります。夏休み効果でランクインしているジュラシック・ワールドはともかく、ベスト・キッドにせよジョン・ウィックにせよもう少し頑張ってほしいところです。まあポリコレの報いだと言ってしまえばそれまでですが。

そういう元気のない映画館が縋る最後の手段が「リバイバル上映」です。現在上映中の『リンダ リンダ リンダ』の4Kレストア版は評判が良いですし、『もののけ姫』のIMAXリバイバルは北米での評判の良さから急遽日本での上映も決定しました。

あの監督の思想とは裏腹に保守的なジブリがIMAXリバイバルに出るのは異例の話であり、このニュースを見たときは「映画館相当元気ないんだな」と思いました。ちなみにジブリ初のIMAXは2023年公開の『君たちはどう生きるか』なので割と最近……。

リバイバル上映はこれだけではありません。エヴァンゲリオンのTVシリーズ30周年に合わせて劇場版全6作品のリバイバル上映も決定しました。

確かに旧劇場版はリバイバルで見る価値がありますが新劇場版はわざわざリバイバル上映で見るかというと……微妙。神戸での上映が神戸国際松竹の居抜きで設備が古いキノシネマというのも尾を引いているのかもしれません。そこは頑張ってくれよ109シネマズHAT神戸。

それだけ今の映画館というのは苦境に立たされていて、アニメのリバイバルに頼らざるを得ないという現状を抱えているのでしょう。まあ、U-NEXTやNetflix、アマプラと言ったサブスクの普及もあるのかもしれませんが……。

Share this content:

コメントを送信

You May Have Missed