『塵を噛む』小説家になろうにて連載開始のお知らせ

もっと多くの人に読んで欲しいので「小説家になろう」にて『塵を噛む』の連載を開始しました。

全6話、毎日18時ちょうどに更新されます。

あらすじ

自己との対峙に苦しむ小説家・廣野彩香は、売れない現状を打破するため、敬愛する京極夏彦のような怪奇ミステリ執筆を模索していた。そんな中、中学時代の親友であるフリーライターの古谷沙織から連絡を受ける。
沙織は彩香を「探偵役」として、西宮で発生した奇妙な殺人事件への協力を依頼する。被害者は腹部を切り裂かれ、笹を持った状態の女性・一宮和子だった。
彩香は沙織、そして兵庫県警の田辺刑事と共に捜査を開始する。被害者の住んでいたマンションを訪れ、隣人の前島健太と江本美幸から聞き込みを行うが、決定的な手がかりは得られない。捜査を進める中で、彩香は過去の猟奇殺人事件「切り裂きジャック」や、京極夏彦の「姑獲鳥の夏」との関連を考えるようになる。
事件の真相に近づくにつれ、彩香自身の過去の記憶がフラッシュバックする。彼女は三宮で発生した刺殺事件の被害者の遺族であり、事件現場に居合わせていたことが判明する。姉を失った過去、そして自身の心に抱える「怯え」と向き合いながら、彩香は事件解決へと挑む。

メフィスト賞(2025年上期)反省会ついでに制作秘話

タイトルは言うまでもなくQueenの名曲・『地獄へ道づれ』の原題である『Another One Bites the Dust』を直訳したモノです。
前に『地獄へ道づれ』という小説を書いてボツにした経緯がありますが「ならば原題を戸田奈津子スタイルで直訳にすれば良くね?」という経緯でタイトルが決まりました。
特に深い意味はありませんが「Another One Bites the Dust」とは「また1人誰か死ぬ」というスラングから来ているので作品のイメージには合ってるかもしれせん。

ちょうどSwitchでペルソナ5ロイヤルをやりながら執筆していたのでところどころでペルソナシリーズの影響を受けてますしペルソナ2罪の主題歌がhitomiパイセンだった縁で『君のとなり』に関する小ネタもラストにコッソリ入れました。まあ完全に私の趣味なんですけど。

しかし自分で出来上がりのPDFファイルを見て「陳腐なストーリーだ」と思っていた通りメフィスト賞は箸にも棒にもかかりませんでした。残念。

ちなみに、あの後京極夏彦の『魍魎の匣』を読み直して「三人称での視点も必要」だと反省して三人称の視点も入れた小説を講談社宛に送りましたがまだ審査待ちです。多分規定は満たしていると思いますし応募受付リストには載ると思いますが……。

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