拝啓、講談社様。
ゴミSNSことXのトレンドワードで「#このレーベルで出版するのが夢です」というハッシュタグを見かけたのでXでは書けなかったことを自分語りします。
あまりメンタルの状況が良くないのでここのところXは鍵をかけてなおかつアカウントの爆破も考えていたところでした。でも結局最終的にはXが一番情報が早いじゃないですか。辞めに辞められませんよ。(最近は情報の信憑性に欠けるフェイク情報も寄せられてきますが)
話がそれてしまいました。
こう見えてプロ……というかメジャー……というか商業デビューするなら講談社でデビューしたいっていう漠然とした目標を持っています。
私の学生時代と言えば講談社ノベルス全盛期で特に西尾維新や辻村深月とかが流行っていましたし奈須きのこの『空の境界』も当時の担当者の趣味で商業作品として刊行されるというぐらいの黄金期でした。とはいえ京極夏彦が『邪魅の雫』を出した後になぜか17年間講談社ノベルスから姿を消してしまうという珍現象もありましたが。(2016年に刊行された短編集『完本百鬼夜行【陰】/【陽】』と2020年に刊行された短編集『今昔百鬼拾遺【月】』はノーカン)
そんな中、自分は性格がひねくれているので西尾維新でも辻村深月でもなくどういうわけか舞城王太郎が好きでした。まあ一番好きなのは言うまでもなく京極夏彦ですが。
そんな「ゼロ年代講談社ノベルス黄金期」の作家を輩出した新人賞が講談社の「メフィスト賞」という新人賞です。賞金・副賞なしという代わりに受賞すれば即書籍化というちょっと変わった新人賞で、受賞者も西尾維新や舞城王太郎を筆頭にちょっとひねくれた受賞者が多い傾向にあります。最近だとゴリラが主役の小説で物議を醸した須藤古都離も……?
しかし、講談社ノベルスの衰退とともにメフィスト賞も少々オワコン化が進んでしまい、個人的に2007年~2018年ぐらいまで暗黒期に突入してしまいます。(この頃に出た作家の大半が一発屋で終わっているし生き残ったのは読みづらくてリタイアした古野まほろと高田大介ぐらい?)
そういうオワコン化が進んでいたメフィスト賞の流れを変えたと言える作品が夕木春央の『首絞商會』です。単行本で2019年に発売されました。夕木春央は後に刊行された『方舟』の方が売れてしまいその年の本屋大賞にもノミネートされたのでメフィスト賞作家だと思われていませんが実はメフィスト賞作家です。
実際、夕木春央の出現から真下みことや五十嵐律人、金子玲介といった売れっ子作家が続々とメフィスト賞からデビューしています。
そして、ネットからの応募ができるようになった2021年以降私もメフィスト賞に応募していますが……結果は当然ダメダメ。メフィスト賞候補を選ぶ座談会にすら取り上げられません。
でも私は諦めません。いつかは講談社からメフィスト賞経由でデビューすることを夢見て今日もダイナブックのキーボードを叩き続けています。
だからこそ、いつかは講談社でデビューして講談社ノベルスを出してもらってドン引きする読者が9割で残りの1割の読者に愛される専業作家になりたいんです。マジで。
敬具
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